収入への影響とは
リモートワークは職場までの移動を必要とせず、主に自宅で仕事を行う働き方です。出退勤の時間が生じないので仕事に関する拘束時間が減少し、プライベートの時間を増やせるメリットがあります。一方でリモートワークに馴染めず、仕事の効率が低下するケースもあるので必ずしもすべての人に適しているとは言い切れません。
リモートワークに関する問題として収入の変化があります。働く場所が変わるだけなので、リモートワークという理由だけで収入が減ってしまうことはありません。しかし、リモートワークを行うにはデータの転送や通話などを行うための通信環境を整える必要があります。会社側が費用を出すのが理想的ですが、働く人が自腹を切って設備を用意することもあります。
また出退勤の移動が発生しないことから交通費が支給されないことがあります。オフィスなどへ出向くことがないので交通費を支給する必要もないという解釈です。
さらに残業代が支給されない可能性も否定できません。残業は法律で定められた拘束時間の上限を超えて働いた時間が該当しますが、リモートワークは会社が用意した職場に拘束されている状態ではないので残業には当てはまらないと解釈されるためです。会社側が就業時間を正確に把握することが難しいのも残業代が支給されない理由です。リモートワークのすべてが収入に影響するわけではありませんが、交通費や残業代の捉え方が変化する点には注意が必要と言えるでしょう。就業規則を見直し、不明な点はしっかりと確認します。